神道について解説するWEBサイト 日本人に宿る神道イズム。今こそ見直される八百万の神の精神

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神職の装束

男性神職の装束

正装・礼装・常装

神職の服装は、神社本庁が規定を定めており、「正装(=衣冠)」「礼装(=斎服)」「常装(=狩衣)」の三種類に分けられています。

  • 正装:大祭または天皇御参拝時に着用するもの
  • 礼装:中祭時に着用するもの
  • 常装:小祭、恒例式をはじめ、日常的な奉仕の際に着用

つまり、通常の参拝時に私たちが目にする神職の装束は「常装」で、「狩衣」+「袴」+「烏帽子」という組み合わせになっています。

狩衣

狩衣(かりぎぬ)は平安時代の貴族たちの日常着だったものですが、もともとはその動きやすさから貴族が狩りをする時の衣装として着用されていたため、この名前がつきました。

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基本、色や文様に決まりはありませんが、禁色(きんじき=着用を禁じられている色)は避けられています。

 

袴の色は身分に応じて分けられており、各地の神社では、浅黄色の袴をつけた神職が最も多く見られます。

  • ・特級:白袴に白い紋付(絹製)
  • ・一級:紫袴に白い紋付(絹製)
  • ・二級上:紫袴に薄い色の紋付(絹製)
  • ・二級:紫袴(絹製)
  • ・三級、四級:浅黄袴(木綿製)
  • ・神職の資格を正式に取得していない研修中の者:白袴(木綿製)

烏帽子(えぼし)

烏帽子は、絹や紙などに漆をぬって固めた男性用の黒いかぶり物の事。神職が着用するのは「立烏帽子」と呼ばれる種類のもので、烏帽子の中でも正式なものとされています。

女性神職の装束

増加する女性神職

かつて、神職は男性が務める習わしでしたが、戦後になって女性の神職が増えはじめ、現在では全国の神職人数は約20,000名程のうち、2,000名余りの女性神職がいると言われています。

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女性の神職にも、男性神職と同様に「正装」「礼装」「常装」が定められています。
以前は袿袴(けいこ=袿(うちき)・単(ひとえ)・切り袴(ばかま)・帯・小袖+檜扇(ひおうぎ))が正装、白で揃えた袿袴が礼装、水干(すいかん)が常装とされていたのですが、動きにくく不便であったため、昭和62年に改訂されて現在に至ります。


「昭和62年の規定」 ※参考情報(wikipediaより引用)
●正装(これを純白でそろえると礼装になる)
髪上具:釵子(雛人形の髪飾りと同様の物)と心葉(正装のみ)、日陰の糸
唐衣:色に規定は無いが、二級以上は二重織物(夏は紗)紋は縫取織りで表す。三・四級は有紋の固地綾(夏は文紗)。大きな式典には小忌衣をこの上に重ねることもある。
表衣:色に規定は無い。特級・一級は綾地に縫取(夏は練薄・縫取・顕文紗)二級上・二級は有文綾(夏は練薄・顕文紗)三・四級は有文綾(夏は顕文紗)
単:萌黄色の裏地をつけた紅の綾。模様は幸菱
切袴:短めの袴で特級は白い固織物に藤丸文様。一級は紫の固織物に藤丸文様。二級上は紫の固織物に藤丸文様共緯。二級は無地で紫の平絹。三・四級は同じく無地の浅葱色の平絹
扇:曲尺八寸五分の十六橋の檜扇に、胡粉など、絵具で色絵を描いたもの。六色(白色)の飾り紐。
帖紙:紅色の鳥の子紙
履:浅沓。一級以上は沓敷きに模様を織り出した白い綾。二級上以下は白い平絹。

●常装
額当(ぬかあて):黒い紗でできた額当て。
表衣:唐衣は省略する。一級以上は綾・薄い練絹・縫取織・顕文の紗・平絹。二級上と二級は縫取織を除く。三・四級はさらに薄い練絹も除く
単:正装と同じだが省略することも。
切袴:正装に準じる。
扇:十五橋のぼんぼり扇
履:正装に準じる。


巫女の装束

規定のない巫女装束

巫女は正式な神職ではないため、神職のように装束の規定はありませんが、通常は白衣に緋袴を身に付けています。また、公式の神事で神楽を舞う時などには、「千早(ちはや)」という上着を羽織ることもあります。
袴は、襠(まち)のない行灯袴(あんどんばかま:スカートのように筒状のもの)が主流ですが、馬乗袴(うまのりばかま:ズボンのようにまたが分かれているもの)を採用しているところもあり、神社によってまちまちなようです。

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